「私は、なぜ日本国民となったのか」 より

(16項 「私、台湾人をやめます」より)
「われわれ台湾人にとって、選挙はまさに国の将来、国民の命題がかかっている重大な選択である。」


(27項 台湾人はチベット問題を、わが事として考えようとしない より)
「人間というのは、目先の利益を優先する。たとえそれが、最終的に自分の首をしめることになったとしても。残念ながらそれが現実なのだ。」


(37項 ”最前線”は日本に移った より)
「日本に生まれたということは、日本という国の歴史を背負っていくということである。『これはいいけど、あれは嫌だ。』というようなご都合主義はきかない。日本人であることから逃れられないし、否定もできない。日本人として生まれたことを受け止め、どう背負っていくか。いかに前向きに、よりよい人生を目指すか。日本人に回帰した私の役目は、それを語っていくことだと思っている。」


(158項 自分の国をあしざまに言うのは、世界中で日本人だけ より
「日本人が日本の悪口を言ったり、日本のことをあしざまに言ったりする場合、それは日本をよくしたいがために言っているとは思えないことが多い。彼らは、自分の国のことを悪く言うことがすなわち自分を貶めているのだろうということに気づかない。」


(162項 「個人と国とは対立する」という刷り込み より)
「国あっての個人、個人あっての国」ではあるが、「国あっての個人」という認識がまったく欠落してしまっている」


(164項 日本人が理解できない より)
「個人にとって「生活第一」は当然のことだ。しかし、よく考えていただきたい、そもそも政治的にも経済的にも国が安定し、安泰でなければ、「生活第一」などありえないのである。こうした当たり前のことを、日本の政治家や知識人やマスコミは国民に伝えていないし、国民はそのことに気づいていない。」



<参考文献>
金美齢 「私は、なぜ日本国民となったのか」 
 

・第一章 私は、なぜ日本国民となったのか
・第二章 台湾人に生まれた悲哀
・第三章 台湾独立運動に身を投じた五年間
・第四章 台湾人の「日本精神(リップンチエンシン)」
・第五章 「国家意識」なき日本人へ